小屋の音 coya-note

ニッケ鎮守の杜にある「galleryらふと」と「手仕事の庭」のこと。

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箒を編む+使う

箒を編む+使う 024

12月17日、
吉田慎司さんによる箒づくりワークショップがありました。
今年度工房からの風の、藤棚そばでの展示を覚えていらっしゃる方も多いことでしょう。

吉田さんは民俗資料の研究をきっかけに箒づくりの世界へ。
現在は、神奈川県・中津箒の若き作り手として
材料であるホウキモロコシの栽培から、収穫した穂を用いての箒づくりに携わっていらっしゃいます。

ホウキモロコシとは、イネ科の一年草で、
春に種まきをし、初夏には葉が茂り、夏に穂が出て2メートル以上にもなります。
(らふとの庭でも育てています。ホウキキビと呼んでいます。)

箒にもさまざまな種類、例えば造園に用いられる竹箒や、
板間に適したシュロ箒などがあります。また、ホウキグサと呼ばれるのはトンブリのこと。
ホウキモロコシの箒は主に畳用で、
その使い心地は畳を傷つけない程に柔らかく、腰があって、細かなちりもよくとれます。

箒を編む+使う 028

今回のワークショップでは、卓上用の箒を編みました。
材料はホウキモロコシの穂、茎、たこ糸。
糸は藍2種、ウコン、アカネ2種で染めた色から選びましょう。

箒を編む+使う 003

箒を編む+使う 033

吉田さんと、同じく中津箒の留松さんのおふたりで、
編みはじめのきっかけを、一本一本、レクチャーしてくださいます。
卓上用に選別した穂の束を一本につき5束。
軸となる茎を束ねて折り込んで。

箒を編む+使う 008

作ってみると、ほうきの成り立ちがわかってきます。
奇数本の茎と一本の紐で編んで行くのが基本。
ラベンダースティックと同じ原理でしょうか。

慣れてくると、しゃっ、しゃっと、編む音の響きもよく。
鍛金ワークショップでおなじみ、切り株兄弟がここでも大活躍。

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黙々と、和気あいあいと手を動かします。
中央、吉田さんと留松さん。

箒を編む+使う 044

基本の編みが終わったら、穂先と頭を整え、コアミと呼ばれる編みを施して仕上げです。

箒を編む+使う 011

表面の穂を掬って、8の字に糸をかけます。
装飾でもあり、丈夫にする役割もあるそうです。

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できました!

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思わずかわいい!と言ってしまうその姿。
愛着を持てるかどうか、これは暮らしの道具にとって大事なことの一つだと思います。
けれど愛らしいだけでなく、とても働き者の箒さん。

箒を編む+使う 047

吉田慎司さん。
箒を使うことで何かがきれいになる、何かをひきたてる道具であることが魅力、
と仰っていたのが印象的でした。

箒は作るタイプによって(長柄箒、座敷箒、卓上用など)穂先が選別され、
この選別が要とも言われるそうです。
なるべく穂先を切らないでよい様に。
自然のままの穂先はやわらかく、ちりをとるのに適しているからです。
材料があって、束ねれば「箒の形」はできるのかもしれませんが、
道具として役割をもたせるのならば、手順や理由がきちんとあって、
その手によって生まれた道具たちは、生き生きとして見えるように思いました。

今は国産の素材も稀少となり、
箒の長い歴史の中では存続の危うかった時期もあったとお聞きしました。
けれど今、吉田さんや留松さんのような情熱を持った若い作り手もいらして、
私たちも、もっと使っていきたいと思いました。

もうすぐ新しい年がやってきます。
新しい年に向けて、新しい道具を自分の手で作る。
これはきっとお掃除が楽しくなることでしょう

フルーツケーキ1217

らふと茶菓部からは、
フルーツケーキとハーブブレンドティをお出ししました。
しっとり生地に、自家製フルーツ漬けがぎゅっと入っています。



箒を編む+使う 036

そして、2006年から育ててきたらふと産のホウキキビが、「箒」になりました。
ホウキキビを育てていても、いざ箒にするにはらふとの庭では1年分では足りません。
ようやく5年越しで、吉田さんとの出会いも叶い、材料も揃って、
らふと箒が生まれることとなりました。
庭人さんと種まき、水まきに草取り、台風で倒れない様に支柱をたてて、収穫~乾燥...と、
つないできたホウキキビの育生。
箒となるとは、喜びもひとしおです。。
厚みを持たせて作ってくださったので、掃き心地も安定しています。
ぜひお手に取って(さささっと掃いて!)ご覧ください。

らふとのホウキキビの一年をreadmoreに記しました。

手仕事の庭のホウキキビ日記です。

5月中旬以降に種を蒔きはじめます。

houkikibi2.jpg

梅雨明け後、ぐんっと伸びます。トウモロコシにそっくりですね。
イネ科です。

houkikibi3.jpg

夏の日ざしをあびて、穂が出てきます。
2メートル以上に育ち、花壇で一番背の高い植物になります。

wakaihoukikibi.jpg

若い穂の実。瑞々しいグリーンが綺麗です。

houkikibi1.jpg

少し実が黒くなってきました。台風に負けないように、支柱を立てます。

箒キビ脱穀

秋、収穫です。脱穀して乾かした穂。黒い種が少し残っています。
これらが束ねられて、らふと箒ができました。

と、ここで中津箒の留松さんからアドバイスをいただきました。
実が黒くならないうちに収穫した方が、上質で、
青い穂の色が残ったきれいな箒ができるのだそうです。
来年は、種をつなぐ分と、箒にする分と収穫時期を分けましょう。

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