棉から綿へ
春、昨年の収穫分からつないで種まきをした棉。
夏に黄色の花を咲かせ、やがて弾けた日本の棉。
輝くような白と、やさしげな茶。
木製スピンドルでの糸紡ぎを通して、棉から、綿へ。
種と綿の結びつきの力強さ、ふわふわのやわらかさも感じて。
‥棉から綿へ、招待状より
11月3日、秋晴れ。
手紡ぎ手織り木綿布作家の磯敦子さんに教えていただいて、
手仕事の庭で収穫した棉と、
磯さんの用意して下さった棉を使っての糸つむぎの会です。
わた。
根っこのある状態、植物としてある場合は、木ヘンの棉。
人の手が入り、糸やロールにされたものが、糸ヘンの綿。
収穫したばかりの実。
棉の種は、ふわふわの部分としっかりくっついていて、
何度触っても、その度に力強さに驚かされます。
糸を紡ぐには、その種とふわふわを分ける必要があります。
手でもとれなくはない、のですが、
量をこなすには手だけだと追い付きません。
そこで生まれたのでしょう、頼もしい道具、棉くり機の登場です。
ふたつのローラーが手動で噛み合い、たねとふわふわをわけます。

種をとったあと、カーダーで繊維の方向を整え、
ロールにしてから木製スピンドルでの糸つむぎ。
スピンドル、これまた美しい道具です。


さて、初めての糸紡ぎは、慣れるまで、ちょっと難しい?
けれど、一度体が覚えたら忘れないのだそうです。
ひっぱりながら、まわして、バランスよく。
磯さんがスピンドルをくるくるとまわして糸を紡ぐ姿、
かっこよくって、ほれぼれとしてしまいます。
最初は時間がかかるかも知れませんが、
自分で糸が紡げたら、素敵だと思いませんか。
なにより、自分の紡いだ糸ってとても愛おしい。
いつか、その糸で織物ができたなら!
小さな力。
磯さんの言葉です。
くるくるまわすのも、ひっぱるのも、
一度に大袈裟な力がかかるのではなくて、
小さな力の連続でできあがるもの。
心はたっぷり注がれて。
それは織りの工程でもきっとそうだし、
ひとつの種から芽が出て育って、また何十倍もの実を結実させることもきっと。
そういうふうに、ものごとはできているのですね。
糸をつむぎはじめる時。
ロールにした綿から糸口をつくるのですが、
スピンドルの回転により、
小さな力が集まって少しづつ少しづつからまりあって、
ふっと糸口になる瞬間があります。
その時の気持ちは忘れられません。
糸口を自分で作ると、そこから"続く"、"続ける"ということに実感を覚えます。
今年収穫した実からとれた種は、来年の春にまた蒔きます。
春、昨年の収穫分からつないで種まきをした棉。
夏に黄色の花を咲かせ、やがて弾けた日本の棉。
輝くような白と、やさしげな茶。
木製スピンドルでの糸紡ぎを通して、棉から、綿へ。
種と綿の結びつきの力強さ、ふわふわのやわらかさも感じて。
‥棉から綿へ、招待状より
11月3日、秋晴れ。
手紡ぎ手織り木綿布作家の磯敦子さんに教えていただいて、
手仕事の庭で収穫した棉と、
磯さんの用意して下さった棉を使っての糸つむぎの会です。
わた。
根っこのある状態、植物としてある場合は、木ヘンの棉。
人の手が入り、糸やロールにされたものが、糸ヘンの綿。
収穫したばかりの実。
棉の種は、ふわふわの部分としっかりくっついていて、
何度触っても、その度に力強さに驚かされます。
糸を紡ぐには、その種とふわふわを分ける必要があります。
手でもとれなくはない、のですが、
量をこなすには手だけだと追い付きません。
そこで生まれたのでしょう、頼もしい道具、棉くり機の登場です。
ふたつのローラーが手動で噛み合い、たねとふわふわをわけます。

種をとったあと、カーダーで繊維の方向を整え、
ロールにしてから木製スピンドルでの糸つむぎ。
スピンドル、これまた美しい道具です。


さて、初めての糸紡ぎは、慣れるまで、ちょっと難しい?
けれど、一度体が覚えたら忘れないのだそうです。
ひっぱりながら、まわして、バランスよく。
磯さんがスピンドルをくるくるとまわして糸を紡ぐ姿、
かっこよくって、ほれぼれとしてしまいます。
最初は時間がかかるかも知れませんが、
自分で糸が紡げたら、素敵だと思いませんか。
なにより、自分の紡いだ糸ってとても愛おしい。
いつか、その糸で織物ができたなら!
小さな力。
磯さんの言葉です。
くるくるまわすのも、ひっぱるのも、
一度に大袈裟な力がかかるのではなくて、
小さな力の連続でできあがるもの。
心はたっぷり注がれて。
それは織りの工程でもきっとそうだし、
ひとつの種から芽が出て育って、また何十倍もの実を結実させることもきっと。
そういうふうに、ものごとはできているのですね。
糸をつむぎはじめる時。
ロールにした綿から糸口をつくるのですが、
スピンドルの回転により、
小さな力が集まって少しづつ少しづつからまりあって、
ふっと糸口になる瞬間があります。
その時の気持ちは忘れられません。
糸口を自分で作ると、そこから"続く"、"続ける"ということに実感を覚えます。
今年収穫した実からとれた種は、来年の春にまた蒔きます。
